合同会社Education Lab Fu-Onの設立趣意
私たちや私たちの子どもたちが幼かった頃と比べて、社会が多くの面で格段に豊かで便利になった今、子どもたちの毎日の生活も同じように豊かになったと言えるのでしょうか。
未来の社会を担う子どもたちを取り巻くさまざまな状況が、とても懸念されます。 大人になるまでの時間を「ゆったりと自由に遊び、学ぶ時間」は、子ども時代にだけ許された特権です。 そして、子どもたちがこの特権を存分に享受し、豊かな人間性を育んでいく環境を用意するのは大人の責任です。 無限の可能性を内在する子どもたちが、将来成長して大人となったとき、一個の人格として「生きる力」(自分で自由に感じ、考え、行動し、自分の人生を幸せに生きる力)をしっかりと身に着け、自分の人生を切り拓いていけるように、子どもたちをときに助け、導き、見守るのが、先を歩いてきた大人の役目であると考えます。
しかし、社会の競争原理は肥大化し、生活格差など弊害は増々拡大するばかりです。 さらに残念なことに、この大人の社会の歪みが子どもたちの世界にまで侵入し、本来のびのびと天真爛漫に過ごしているはずの子どもたちの生活に、さまざまな閉塞感や教育格差まで生み出しているのは大変悲しいことです。
子どもたちが現在も将来も幸福に生きる一番の鍵は、「教育」であると考えます。 そして、本来の教育は他者との競争を目的とするものではなく、また能力や環境に拘わらず、誰でもが等しく享受できるはずのものです。
私たちはこれまでの教育と子育てに携わった経験と知識を生かし、私たちの「子どもたちへ手助けをしたいという強い思い」に形と継続性を与えるために「 合同会社 Education Lab Fu-On 」の設立を決意しました。